飛行機の気圧変化が苦手な人でも、機内が快適に過ごせる日が来そうです。
以前に読んだ、飛行機関連の書籍に書いてあったことが元ネタです。
数年前から旅客機で使用されるようになった新素材、「炭素複合繊維」を使用することで、機体が軽くなり燃費向上などのメリットがあるというのは、よく言われていることです。
しかし燃費向上以外にも、機内にいる乗客にもメリットがあるので書いていきます。
- この記事のもくじ
- 与圧キャビンの圧力は
- 炭素複合繊維を使用してる機体と路線
- まとめ
新素材で与圧キャビンの圧力が変わる。
与圧キャビンの圧力は
高度1万メートルの気圧は、地上の約1/4の0.26気圧と言われています。
旅客機は、出発後数十分で高度1万メートル付近まで上昇するので、与圧が無ければ薄くなった空気から十分な酸素を取り込めずに、高山病必至です。
普段はあまり意識していないかもしれませんが、旅客機の機内は与圧することで、なるべく地上と変わらない様にしています。
しかし機内を与圧するということを言い換えると、機体を膨らませているような状態です。
機内から押す力が強くなりすぎるため、地上と同じ1気圧にすることがず、従来のアルミ合金の機体では0.75気圧という状態です。この気圧は標高2400メートル付近と同じです。
標高2400メートルといえば、富士山の5合目と同じですね。
気圧変化に弱い人だと調子が悪くなったりします。
ところが新素材の炭素複合繊維の場合、強度が従来のアルミ合金に比べて50%増し、新素材の機体の場合は0.8気圧で標高1800メートル付近と同様の気圧になります。
正直、もう一声欲しい気がしますが、従来より機内の環境が良くなっているのは確実ですね。
炭素複合繊維を使用してる機体と路線
現在、炭素複合繊維を使っている飛行機には、ボーイング社の「B787」やエアバス社の「A350XWB」などです。
B787を使用している路線は、B787路線・就航都市このように調べると国際線だけでなく、国内線も使用していました。
しかしA350XWBは、タイ航空やベトナム航空などの海外の航空会社が使用しているため、国際線がメインとなってしまいます。
まとめ
与圧キャビンも、標高1800メートル付近の0.8気圧に。
今はまだ、従来の与圧に比べるとわずかな違いかもしれませんが、この積み重ねで、どんどん機内が快適に過ごせるようになっていって欲しいですね。
あと炭素複合繊維を使用した機体のメリットは一点あって、アルミ合金よりは湿気に強い素材なので、機内の湿度を上げらるということがあります。機内の乾燥対策にも役立てて欲しいですね。